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がらくた

久しぶりに発売された、江国香織さんの新小説「がらくた」を読んでいます。

いつも速読だけど、江国さんの本は一語一句をアタマに叩き込む気持ちで
読むため、遅読になります。
江国さんについては、ストーリーというよりも、
言葉のチョイスと文章の組み立て方が抜群にすばらしいと感じていたところ、
昔読んだ文芸雑誌で「欧米の翻訳家たちは、江国さんの文章の組み立て方が
英語と同じなので、翻訳しやすい」と書かれており、納得。
つまりは、主語の近くに述語があるため、読みやすい。そして、リズム(音)がある、と思ってます。

江国さんに会ってみたくて、昔仕事にかこつけてクライアントに提案した
エッセイを江国さんに依頼する案が通り、ちょっとだけお仕事(原稿のやりとり)を
したことがあります。
今みたいにものすごく有名でなかったため、電話はご自宅だし、電話すれば
ご本人が出た。
ものすごく静かにお話される方だったし、私は緊張のあまりあんまりお話できなかった。
(「よこしまな心」でコミュケーションしてると思われたくなかったし。。)

江国さんがとても好きな絵の一枚にクリムトの「接吻」がありますが、
私もあの絵の中にある官能の世界が好きです。

「がらくた」、まだ30ページしか読めてないですが、
週末、しいんとした空間で読みたいと思いますー。
by urawhich | 2007-06-01 13:49
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